『太陽は罪な奴』 『公園天国』

カルナバル

2008.02.03
9日間サルバドールで滞在。その間、日本人宿(と言っても今はイスラエル人多数)で多くの日本人と知り会う事ができ、いい刺激になった。
サルバドールへ来る前までカーニバルはサン・パウロでだけで見る予定をしていたのだけれど、運良く初日だけ見ることができた。
 
日本人がブラジルのカーニバルを想像する時、ほとんどの人はリオのカーニバルを思い浮かべるだろう。
でもサルバドールは少し様子が違う。
旧市街では太鼓を叩きながら練り歩く一団が、また別の場所では日本では見たことも無いような巨大なトレーラーが大音響と共に移動している。 乱暴ながら一言で例えると、「移動するライブハウス」。その巨大なPA兼ステージの周りにはお揃いのTシャツを着たブロコと呼ばれる観客(有料)と、 それを一般の観客が取り巻き人で溢れかえる。
そういった移動するライブハウスが次から次へと何台も街中を移動する。
でも残念ながら、僕らは場所が悪かったのか要領が悪かったのか、数台のトレーラーを見ることしか出来なかった。そして少し消化不良のまま、サルバドールを後にしサン・パウロに向かった。
 
サン・パウロのカーニバルは、誰もが思い浮かべるリオと同様の形式だ。
結論を言ってしまうと、リオに比べ少し規模は小さいながら十二分に楽しめた。そして僕らはサルバドール形式よりもこちらの方が好きだ。
 
会場はサーキットのバックストレート(行ったことはないけども)のような作りで、直線道路の両側に観客席が設けられている。
普段は何かに使っているのだろうか。カーニバル以外には使いようが無いように見える。
セクター毎にチケットは売られており、席はセクター内であれば自由。
午後9時半開場、午後11時(遅い!)、大歓声と共にパレードが開始された。
これまた相当乱暴な例えではあるけど、「超豪華超巨大なディスニーパレード」と言えばほんの少しは雰囲気が伝わるだろうか。
1チームが約1時間かけて会場を練り歩く。それを7チーム(僕らは3チーム終わった時点でへとへとになってしまい帰った)朝まで続けるのだ。
くるくるくるくる回り続ける人、お揃いの豪華な衣装で踊る人、スタイル抜群のほぼ裸の女の子、山車の上で踊る女の子、そんな山車を踊りながらも押す人・・・。 様々な山車(テーマがあるのだろうけど意味不明な山車もある)が次から次からやってくる。
その間、同じ曲を永遠大合唱!曲はチーム毎で違うようだ。
今年は日本人がブラジルに来て100周年ということで、日本をテーマにしたチームが素晴らしかった。ブラジル人も「でかい!」と唸っていた。
 
ホテルに帰ってテレビを付けるとさっきまで見ていたカーニバルが生中継されていた。 けれどあの大合唱、あの内蔵に響く音楽、あの観客の興奮、あの煌びやかな衣装、全ては自分の目で見た感動に勝てない。

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