『パラグアイ名所』 『遙かなる南極大陸』

バス・牛肉・ワイン

2008.02.13
パラグアイをあっという間に抜けて、イグアスの滝を見に日帰り入出国したアルゼンチンに再びイン。
 
パラグアイとアルゼンチンの国境の街エンカルナシオンからアルゼンチンの首都ブエノス・アイレスまでの長距離バスをリザーブしようとしたけど、フル。
よくよく聞くと、国境を越えたすぐの街アルゼンチンポサダスからより快適なバスが出ていることがわかった。
 
バスのランクはSemi-Cama、Cama、Cama-Suit(Camaはベットの意。会社によっては多少言い方が違うかもしれない。)と順に良くなる。どうせなら最高ランクのCama-Suitに乗ってみようということで、手元に残った無駄に桁数の多いパラグアイ通貨グアラニーで支払う。一人285,000グアラニー。 Semi-Camaとの差額は45,000グアラニー、約1200円弱。
 
バス発車まで時間もたっぷりあったので、パラグアイ唯一の世界遺産イエズス会伝道施設トリニダーを訪れ、その後アルゼンチンのポサダスへ国境を越え向かった。
 
実は大きな間違いを犯していることにも気づかずに、それでもまだ時間があったのでバスターミナルの土産物屋なんかを冷やかしつつ時間を潰す。
この時、アルゼンチンではサマータイムを導入していることに僕らは気づいていない。橋を渡ってほんの数キロメート移動しただけで1時間の時差が生じる。 20時発のバスだったけれど、時刻を修正していない僕の時計では19時がバス発車時刻。僕の時計の20時は、バスが出発して1時間経っているということになる訳だ。
 
たまたまふとしたことからヨメがサマータイムの存在に気づき、時計を見ると19時(実際は出発時刻の20時!)。 走って乗車場所へ向かうと、まさにターミナルを出ようと駐車スペースからゆっくり動き出すバスを見つける!前後に背負う(前で背負うと言うのもおかしなものだが)バックパックとデイパックも何のその、 走り、叫び、手を振り、追いついて窓を叩き、何とか、本当に何とか飛び乗ることができた。
 
そんな危機的状況を乗り切った僕らに、今度は至福の時が待っていた。
さすが最高ランクのバスだ。飛行機でいうならばファーストクラス。思いっきり足を伸ばし、牛肉大国アルゼンチンらしく溢れんばかりの牛肉の煮込みが入った機内食ならぬ車内食を満喫し、これまた世界有数のワイン生産地らしく飲み放題のワイン(僕は余り飲めないけど)やらジュースやらをがぶ飲み。
もちろん枕、ブランケット付きでまるでバスに乗っていることを忘れてしまう。
 
そんな夢の深夜バスもノンストップで行くため、意外と短く12時間ほどでアルゼンチン首都ブエノス・アイレスに着いてしまう。残念。もう少し乗っていたかった。
 
スーパーに行くと、やはり牛肉、ワインは驚くほど安い。キッチン付きの宿を取ったので毎日ステーキ祭りが催される予定である。

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