『海に溺れる』 『白の世界』

アディオス・アルヘンティーナ

2008.03.25
ぐんぐんボリビアに向けて北上中。
 
その途中、世界遺産タランパージャに寄るべくチレ・シトという小さな田舎町に寄るも、二日間雨に降られ国立公園へのバスは運休。
仕方なく諦め、次は同じく世界遺産ウマワカ渓谷へと向かった。
以前もチレ・チコという街でルートを誤って無駄に滞在したけれど、どうも「チレ」が付く街ではうまく行かない。
 
ワインで有名なメンドーサからサン・サルバドール・デ・フフイという何とも長ったらしい名の街を経由し、プルママルカというこれまた小さな田舎町へ。
ここら辺りまで来ると、インディヘナの姿がやたらと目立つ。8割くらいはインディヘナだろう。これまでのアルゼンチンとはまったく印象が違う。
 
ウマワカ渓谷は、色とりどりの山肌が見られる。このプルママルカの背後に7色の山が構えている。
またこの街からサリナス・グランデスという塩湖も見に行ける。これが思った以上に良かった。途中、富士山より高い標高4,170メートルを超えていくと真っ白い塩で出来た湖が現れる。
規模こそボリビアのウユニ塩湖に劣るけれど、初めて目にする塩湖は見応えはあった。
さすがに4,000メートル近い場所だけに、写真を撮るため屈んで立ち上がるとクラクラするのだ。それでも同乗したアルゼンチン人とスペイン人から貰ったコカの葉が効いたのか、顕著な症状は出なかったのは幸い。
それ以降、僕らもコカの葉を買って暇があると口に含んでいる。このコカの葉から麻薬のコカインが作れるらしいが、簡単に作れるものなんだろうか。葉っぱのまま噛んでるが、今のところ幻覚などは見ていない。
 
プルママルカは標高2,200メートルほど。これから行くボリビアの都市はどこも高所ばかり。高山病が怖い僕らは一気にボリビアへ行かず、標高3,000メートルほどの街ウマウアカへ寄ることにした。
ウマウアカはプルママルカより少しだけ大きな街。けれど田舎町には変わりなく、これといって見るところもない。体を高所に慣らすのが目的だから、まあいいのだけど。
 
こんな田舎町で事件は起きた。
これまで愛用してきたパックタオル(Equipment参照)を前の街プルママルカに忘れてきてしまったのだ。
幸いバスで一時間ちょっとの距離。しかも値段もしれているから取りに行った。ヨメが。
僕が諦めれば良いのに、と言ったのに彼女は諦めきれず一人バスに乗って取りに行ってしまった。
曰く「往復500円で3,255円のタオルが奪還できるなら安いもの!」との事・・・。日が落ちてから、無事タオルを手にしてヨメは帰ってきた。
 
ヨーロッパ風の町並み、想像を絶する大自然パタゴニア、様々な顔を持つアルゼンチン、一ヶ月ちょっといたけれどそろそろお別れだ。
次は南米一、また世界有数の物価の安いボリビアへ!

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