『新学期』 『顛末』

昭和慕情

2008.05.03
世界で最も有名な世界産のひとつマチュピチュ。日本でも行ってみたい世界遺産のトップに君臨するマチュピチュ。行ってきました。
クスコから114kmの場所にあるマチュピチュ村へバスと列車で向かった。列車は完全にツーリスト目当ての値段。お高いです、はい。
片道は列車の半額以下で行く方法(バスを乗り継いで5時間、さらに2時間歩く)を考えたが、出発の時間が遅かったからか、オリャンタイタンボ(いつも言えないこの地名)と言う街での乗り継ぎが悪く、 最後の歩きは日が落ちた後になりそうだったので列車に変更。はい、へたれパッカーです。
 
すっかり日が落ちた時刻にマチュピチュ麓のマチュピチュ村に到着したけれど、どういう訳か日本の温泉街を彷彿とさせるのだ。
実はここマチュピチュ村はかつてアグアス・カリエンテスと呼ばれた。直訳すると温かい水、温泉という意。そう、温泉が沸いているのだ。 さらに村の真ん中には日本でよく見る少し急流の川が走り、その両岸には旅館のような宿が並ぶ。
そんな光景がなぜか懐かしい日本の温泉街を連想させるのだろう。
そんな昭和情緒漂う川の両岸とは違い、メインストリートはレストランが建ち並びかなりツーリスティックな雰囲気。そして物価はクスコの二倍。
 
さてマチュピチュの印象はどうかというと、思った以上に良かった。
これまで散々テレビをはじめ様々なメディアを通して目にしてきたので、正直余り期待していなかった。
期待に胸ふくらませて向かった名所には裏切られることが多かった。だからか出来るだけ期待しないよう努めてきたのかも知れない。
 
様々なメディアで見たままの光景が目の前に広がる。自分に酔うつもりはないが、その場に立って自分の目で見るのとではやっぱり何かが違う。迫力だとかその場の雰囲気だとか風だとか光だとか。
マチュピチュを見下ろす背後の峰ワイナピチュ、その想像以上の急斜面を朝から汗だくになりながら登って見た朝靄の中のマチュピチュも良かったし、迷路のようなマチュピチュの中をぐるぐると歩き回るのも良かった。
 
より感動する方法を身につけた。
これから向かう名所に対して大きな期待を持たないことだ。無理矢理にでも「まあ大した所じゃねぇだろうな」と思うことにする。
そうすれば思いがけず感動もひとしお。

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