『中国病院事情』

ヒツジヤギウシウマイヌ

2008.09.04
モンゴルの草原を車で走っていると、目に入るのは羊、山羊、牛、それを追う馬に乗った遊牧民、犬、そしてその遊牧民たちの住まいゲル。
 
首都ウランバートルは、ここが本当に首都なんだろうか、と思うくらいシケている。
しかも、スリや強盗も多い。今回ツアーをご一緒した教諭を早期退職したという年配の日本人の方と三人で、スリが多いらしいよココ、なんて言いながら目抜き通りを歩いているまさにその時、 ドンと誰かが後ろからぶつかって来た。
これか!
すぐみんな持ち物をチェックした。とりあえず被害は無かった。 けれど翌日、その元教諭の方が最近娘さんからもらったばかりのデジカメを盗られていたことが判明。
恐るべしウランバートル。スリの現場に居合わせてしまった。まあ、北京でスリの被害に遭ってるんだけど。
こんなシケて、空気が悪く、しかも危ない街にいつまでもいる必要もない、と言うことですぐツアーで大草原へ向かったわけである。
やっぱりモンゴルと言えば大草原を馬でゆく、というイメージを誰しもがすると思う。 僕らが参加したツアーはウランバートルから350km離れたハラホリンという場所へ二泊三日で行くというもの。参加者は僕ら夫婦、先述の元教諭殿、ユーゴとターゴという漫才コンビの名前のようなオランダ人青年の5人。 それに加え少し日本語を話すモンゴル人ドライバー。
一日目、三菱デリカで道無き道を5時間イスンダスハイという場所にあるツーリストキャンプでゲル泊。 まずは乗馬の前にラクダに軽く乗る。 ゲルの中は至って快適で、薪ストーブを焚けば寒くはない。
翌朝、人生初(5人全員が人生初だった)の乗馬。少し小さめのモンゴルの馬に跨って、草原を走ればまさに遊牧民の気持ちである。 操作(という言い方が正しいかどうかはわからないが)は意外と簡単で、すぐに皆乗りこなす。ゆったりと大自然の中を二時間ほど堪能。 馬を貸してくれたおじさんの家に招かれ、馬乳酒やヨーグルトなどをご馳走にもなった。その後、ハラホリンへ。
ハラホリンでもゲルに泊まり、最終日6時間かけてウランバートルへ戻った。
次の目的地ロシアのイルクーツクへの列車までまだ日があったけれど、ウランバートルで過ごすのもつまらない。 戻ったその日そのままバスで2時間ほどの場所、テレルジという街へ移動した。
ガイドブックにあったゲルホテルに向かうが、値段が恐ろしく違う。具体的にはガイドブックには一人約5USドルとあったが実際には約28USドルくらい。 ここ最近モンゴルでも物価が上がって、確かにガソリンも日本より高かったりするがそれ以上に値段に差が有りすぎである。 あきらかにガイドブックの情報が更新されていない。こんなガイドブックでは使い物にならない・・・。 結局二件目のホテルで負けてもらい、三人で40USドルに落ち着く。
ここでも翌朝、乗馬をした。雨の中だったがハラホリンとは違った景色の中、川をザブザブと豪快に渡ったり、すっかり乗馬の楽しさにハマってしまった。
 
ここモンゴルはすでに秋を通り越して初冬のような寒さ。この先、イルクーツクへ北上しさらに寒くなるのか心配だ。

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