『笑わない人々』 『世界ふしぎ発見!』

自然は偉大である

2008.09.30
前回、ロシアから二週間ほど経つが、すでに7カ国を移動してきた。 だらだらしていられないのだ。南米やアジアと違ってこの物価高では常に計画的、効率的に移動、観光をする必要がある。 もちろん、たんまりとお金を持っている人は別だが。
 
ロシアからいまいちぱっとしないバルト三国、負の遺産アウシュビッツがあるポーランド(ドイツにあるものだと思っていた・・・)、ハンガリー、 スロヴェニア、クロアチアと廻って現在再度スロヴェニア。
だいたいの国には旧市街、歴史地区と言われる世界遺産が存在する。中世ヨーロッパ的な町並みが保存されていたりするけれど、 まあ、どこも大差ない。正直見飽きてきた。僕の心が擦れてきたのかもしれない。
 
スロヴェニア、クロアチアではレンタカーを借りて廻ることにした。
これが大正解。
バスや列車に比べて行動範囲がぐんと広がる。 絶対行かないだろうという街にも行ける。−本当は迷って意図していない街に着いてしまったというオチ。
初めての右ハンドル、右側通行。乗る前はクラッチが右足でアクセルブレーキが左足だったらどうしよう、というあり得ない心配もあったが しばらく走れば何とかなるもんだ。ただどうしても車の右側の感覚が掴めなく、ヨメと同乗者S君に終始「右、落ちるぅ!(側溝とか)」「右、擦るぅ!(縁石とか)」と叫ばれた。 幸い、事故もなく二日間乗り終えたけれど。
スロヴェニアにはシュコツィヤン鍾乳洞という世界遺産があるが、それ以上にポストイナ鍾乳洞、これ最高である。 洞窟奥内へ進むために乗るトロッコは、頭上に迫る鍾乳洞に頭をぶつけそうになったりととてもスリリング。
旧市街には時として城があったりするが、そこいらにあるような城ではもう僕の心を掴まない。 スロヴェニアにある洞窟城はあり得ない場所に建つ。擦れた心の僕にもこれは新鮮だ。
 
洞窟を満喫した後はそのままクロアチア入国。
目指すは一時帰国中、「世界遺産」(プロデュースバイソニー)で見て、絶対に行こうと誓ったプリトヴィッツェ湖群国立公園。
真夜中、迷いながらプリトヴィッツェ手前60kmまで来たが、そこで力尽きそのまま三人で車中泊。ガソリン高いのでケチってエンジン止めたから寒い、そして狭い・・・。
翌朝、公園内を半日掛けて廻った。
自然って素晴らしい。擦れた僕も素直にそう思う。
 
S君をプリトヴィッツェに降ろして、車の返却先スロヴェニアのブレッド湖までまたしても迷いつつたどり着く。 ここブレッド湖も風光明媚な場所。有らぬところに建つ城と湖、のどかな街。落ち着きます。

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