『世界ふしぎ発見!』 『日式旅行』

貧乏舌で見る仏・伊

2008.11.08
フランスをレンタカーで縦横断した後、イタリアへ。
旅の楽しみのひとつは現地メシを食うことである。人間だから当然メシは食わねば生きていけない。二国で味わったメシの違いについて。ただし味音痴の貧乏舌で感じたことであることをお忘れ無く。
 
世界三大料理に数えられるフランス。 食べた店が悪いのか、値段が安いからか一度も上手いなんて感じなかった。
フランスの北に位置する港町オンフルールで入ったレストラン。牡蠣が食べたいというヨメの希望で頼んだ生牡蠣はほとんどがカサカサ。
僕が注文したステーキに至っては、これまでの人生で食べたステーキのうち、ダントツに不味いステーキが出てきた。独走状態である。
まず下味は何もない。普通、塩コショウくらいはするでしょ。 そして、焦げてるから苦い。ほとんど肉の味がしない。 ただのステーキだからフランス料理ではないだろうけど、これ以降フランスで肉料理は食べる気になれなかった。
後日入ったレストランでは、肉料理恐怖症の僕はサーモンを注文。これも大した代物じゃなかった。 ヨメ曰く「私でも作れる」そうである。前菜として頼んだオムレツは美味しかったけれど。
 
おいしいフランス料理を食べるなら、もっともっと高級なレストランへ行かなけりゃ食べられないのかも知れない。 さもなければ、スーパーマーケットで豊富なレトルトを食べてた方がいい。 実際、僕らもほとんどレトルトかお手製サンドウィッチを食べていた。
 
一週間のレンタカーの旅を終え入ったイタリア。 結論から言うと、フランスと比べものにならないくらい旨い。
適当に入ったピッツェリアやレストランでもハズレなし。 パスタのゆで具合も最高。ビザ生地のカリカリ具合、フワフワ具合も絶妙である (ローマ風はカリカリ、ナポリ風はフワフワだとイタリアで初めて知る)。 デザートとして街角で食べるジェラートも濃厚でよろしい。
フランスから来たから食事の値段も幾分安く感じるのも好印象。
 
隣の国でここまで違うのか、というくらい僕の中ではフランスとイタリアの差は大きい。 フランス人は格好ばかり気にして大した料理が出ないが、イタリア人は適当な国民のくせに料理ばかりは繊細な気遣いを見せる。 そんな印象を受けた。
 
ただ、そんなイタリアもピッツァ、パスタ以外のレパートリーが無い。毎日毎食トマトソースとチーズばかりでは次第に飽きが来るのは否めない。

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