『王国』

トラブルトラベル

2009.04.01
100日間のぬくぬくバレンシア生活に終わりを告げ、中米パナマへ移動したが久しぶりの第三国、やっぱりトラブルがついてまわる。
トラベルの語源はトラブルと言われるくらい、旅には面倒がつきもの。今までも何度かトラブルは経験してきたが、しばらくのバレンシア生活で平和ボケしてしまった。
 
マドリッドからコロンビア経由パナマ入りの飛行機に乗ることになっていたので、バレンシアからマドリッドまでレンタカーで行くことにした。 旅行中ろくな洋服を持っていなかった僕らは、バレンシアで靴やら洋服やらを買い込んだ。さらにノートパソコンも追加。 その重量ざっと30kg。バックパックとこの30kgの荷物(マドリッドから日本通運の船便で送る)を持ってバスでマドリッドへ行くのも大変なので、レンタカーで行くことにしたわけだ。 マドリッド乗り捨ての場合、最低3日間借りる必要があったので2日間観光してから飛行機に乗ることにした。 が、同居エクアドル人からもらった風邪で二人ともダウン。結局フライト当日の朝、マドリッド空港へ直行。
こうして、幸先悪く久しぶりの旅の再開。
 
マドリッドの空港でチェックインするとき、パナマ出国のチケットを出せと言われる。 パナマの次に行く予定のコスタリカからグアテマラのフライトを予約してあったので、とりあえずそれを提示しマドリッドでは事なきを得た。マドリッドでは・・・。
発券されたのは経由地のコロンビア、ボゴタまで。 あわよくば、ボゴタ空港で夜を明かそうと思っていた(乗換まで13時間もあるので)が、ボゴタで一度出国してパナマまでのチケットを発券してもらわなければならない。
ボゴタ空港を出て、客引きの言い値から10ドル負かしてそれでも高い60ドルのホテルに泊まることにした。
カード決済にサインする時、10%もの手数料が上乗せされているのを見て一悶着したが、疲れていたので諦めて泊まる。
そして思う、第三国にまた来たんだなぁ、と。
 
翌朝、空港でパナマへのチケットを発券してもらう。 マドリッド同様、パナマ出国チケットの提示を求められるが、そんなの持っていないので同じく次国コスタリカ−グアテマラの予約用紙を見せた。
「パナマ出国のチケットが必要です。」
「マドリッドではこれでOKと言われたんだけど?」
何やら読み上げている。どうやら規約らしい。
「やっぱりパナマ出国のチケットが必要です。」
後ろに航空会社のカウンターがあるから、そこで買え、と。
買いました。二人で530ドルくらい。もちろん、キャンセル可能なのを重々確認して。 バスでコスタリカへ向かう予定なので、まったく必要ないチケット。パナマで即刻キャンセルする前提で購入。
 
こうして何とかパナマ・シティに到着。
目当ての宿のすぐ近くに購入したエアーライン、コパ・エアーがあったのでチケット持って直行。
「コスタリカへ行かなくなったから(もちろん嘘)、キャンセルお願いします。」
「ボゴタで買ったんでしょ?ボゴタでキャンセルして下さい。」
「は?もうコロンビアに行かないんだけど。同じ会社なんだから出来るでしょ?」
何となく嫌な予感がしていたけれど、予感は的中してしまう。 ここは怒っても仕方がないので、泣き落としで行くことにする。
「何とかキャンセルしてよ〜。頼むよ〜。」
色々電話してくれて、今すぐにはわからないから4日後にもう一度来い、ということになった。 その間にサン・ブラス諸島でくつろぎ、4日後もう一度オフィスへ。もちろん期待はしないように。
「キャンセルできるわよ。そのかわり返金は10日後ね。」
思わず二人で担当のおばちゃんと握手してしまった。
今の時点で、まだ10日経ってないので返金はまだだが、ちゃんと返ってくると信じたい。 これで返ってこなかったら一生コパ・エアーを使わない!(返ってきても使わないだろうけど)
 
こんな感じで、やっぱり中米もすんなり旅させてくれないけれど、楽しんでおります。 全然期待していなかったパナマも、小さな島に美しい海と白い砂浜のサン・ブラス諸島が最高に良かった。
自然も遺跡も多い中米、この先も楽しめそうだ。  

inserted by FC2 system