『ブルーアイス』 『二泊三日の決死隊』

世界最南端

2008.03.04
エル・カラファテでペリト・モレノ氷河に感動し、結局居心地も良く一週間滞在してしまった。
その間、ある日はFuji旅館のご主人から「水曜どうでしょう」の動画をたっぷりいただき鑑賞会をしたり(「コスタリカで幻の鳥を激写する」を見てコスタリカへ行くことを心に決める)、 ある日は氷河湖独特のエメラルドグリーンをしたアルヘンティーノ湖で一日中釣りをしたり。
結局、僕は坊主に終わったけれど、一緒に行った人が何匹か釣ってくれたおかげで刺身と寿司にはありつけたけれど、ルアーを4つ無くしたから高くついてしまった。
 
そんなエル・カラファテから4カ国目チリのプエルト・ナタレスに移動しパイネ国立公園を訪れる。本当はキャンプをしながら数日トレッキングするというのがスタンダードらしいが、やっぱりここでもへたれな僕らはレンタカーでの日帰りツアーに落ち着いてしまう。 僕らは国際免許を取ってこなかったので、エル・カラファテで同じ宿だったIさんに運転をお願いし、ぐるりと見所を廻った。朝も早かったことから移動の間中、後部座席で何度も睡魔と戦うも毎回毎回大敗していた。運転して貰っておいて本当に申し訳なかったです。
そんなお手軽な方法で廻ったパイネだけれど、十二分にパタゴニアの大自然を満喫できた。朝早くメインゲートが無い道を選択したからか入園料(30USドルくらいらしい!)を払わずに済んだ事も、僕らのパイネへの好感を後押ししたかもしれない。
さらに同じくチリのプンタ・アレーナスでは、ペンギン営巣地を巡り、間近でペンギンを見た。もう少しワサワサとペンギンが戯れていることを期待したが、それ程でもなかったのは少し残念だ。まあ、ツアーは安かったので文句も言えない。
 
そしてついに世界最南端の街ウシュアイアまで辿り着いた。
世界最南端の街ではあるが、実は世界最南端の村が存在する。 九州を少し大きくしたくらいのフエゴ島にあるウシュアイアだが、さらにビーグル水道を隔てたほんの少し先に、その最南端の村プエルト・ウイリアムスがあるのだ。
どうせ行くなら更に南の村へ行こう(執拗にヨメが主張)と色々調べたのだけれど、飛行機、船どちらもべらぼうに高い。ほんのすぐそこの村なのに国境を跨ぐからだろうか、とにかく高すぎて断念・・・。
妥協。
世界最南端の「街」に来られたじゃないか!
 
パタゴニアを南下するに従い、気温も徐々に下がってきた。
だからだろうか、二人とも風邪を引いてしまったようだ。日本から持ってきた風邪薬も無くなって、薬局で補給するも本当に効くのだろうか半信半疑で飲んでいる。
ここウシュアイアでは、夏だというのに今に雪でも降ってきそうな、どんよりとしたお天気。
諦めた南極もここからほんの1,000km先だ。
世界最南端の街だから何かあるわけではないけれど、要は「よっしゃー!世界最南端に来たぜぃ!」という気持ちの問題。勝手な達成感。でもヨメはそういうのに全く無関心・・・。
 
この後は僕の南米ハイライトであるウユニ塩湖が水をたたえている間にボリビアに辿り着きたい。期限としては3月終わりまで。
ハードな移動の日々が続きそうなので、体調を整えよう。

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