『アディオス・アルヘンティーナ』 『新学期』

白の世界

2008.04.01
ボリビアに入っても二人とも熱と下痢が続き無駄にウユニの街に長居、加えて盗難(ヨメブログ参照)にも遭った。
一度や二度は覚悟していた盗難も遭ってみるとやっぱり気分は良くないものだ。
その後、体調も回復したので南米のハイライトとしていたウユニ塩湖ツアーに参加した。
 
けれど少し遅かった。
 
湖一面に水が溜まり鏡のように空を映し出し空と陸との境がわからない、そんな光景を見てみたかった。 けれどすでに雨期は終わり、湖面はすでに乾燥し、360度見渡す限り白一色。
一面水のウユニ塩湖を見たかったけれど、一面塩ばかりの世界最大の塩湖もまあ悪くない。
ウユニの街には小さい街ながらツアー会社が阿呆のようにある。それくらい注目されている観光スポットなんだろう。
内容はどこも大差ないので、僕らはホテルのすぐ隣(ここも3件くらい並んでいる)のツアー会社にお願いし、朝11時過ぎ(当たり前のように予定の10時半は過ぎるわけですが)からツアー開始。
列車の墓場なる場所を軽く訪れ、塩湖に向かう。
入り口付近には、まだ少し水が張っていたけれど、水溜まりが出来ているだけで鏡のように空を映し出すまでには至らず。
 
それ以降は、もう塩、塩、塩。本当に全部が塩なんだから笑ってしまう。
元は海底だったところが海水を湛えたまま隆起し、乾燥した気候が水分を蒸発させ今の姿となったと言うが、途方もない話しである。
亀甲模様の湖面をトヨタのランクル(どのツアー会社もトヨタのランクルを使用。さすが世界のトヨタさん。)で疾走。一面真っ白で風景もほとんど変わらない中を運転すると、僕ならまず眠くなる。 これだけ広大で平坦な所だから居眠りしたとしても、少し蛇行するだけで大して危険じゃないだろうけれど。ツアーのドライバーも運転中話すとき、100km以上のスピードで思いっきり横向いてたけど危険は感じなかった。
 
一時間ほどで塩湖中程にある島イスラ・デ・ペスカ(魚の島)に到着する。一面珊瑚の化石で出来上がった島を見れば、かつてここが海の中だったことを思わずにいられない。
 
夕方18時頃に街に戻ってツアーは終了。
まるでスキー場のように見渡す限り白い湖面で標高4,000メートル近くの日差しを一日中浴び続けたから、帽子、サングラス、日焼け止めの防備をしても少し顔がピリピリとした。
 
ここへ来て良かった。けれど本音を言えば雨期のウユニ塩湖もいつか見てみたい。

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